新iMacとmac miniのスペックから探るAppleの戦略

今日の未明に、AppleからiMacmac miniのマイナーアップグレードが発表された。
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今月12日にSFで予定されているSpecial Media Eventで
iTune Movie Store開始の発表と同時に
AppleからのVODソリューションの一環として発表されると予測していたので、
少し肩すかしをくらったかんじだが、
とりあえずここから見えるAppleの戦略について考えてみたい。

とりあえず今回のスペック変更で注目すべき所は、

  1. mac miniの下位モデルにもCore Duoが搭載
  2. HDMI端子はどのモデルにも非搭載

mac miniの下位モデルがCore Duo 1.66GHzになったことで、
おそらくこれがiTunes Movie Storeで配信される動画を再生する為の
必須スペックになってくるものと思われる。
コーデックは、おそらくH.264であることは間違いないだろうから、
それの720p以上の解像度になるのだろう。
しかし、HDMIが搭載されていないという事は、
販売される動画にはBDやHD-DVDにあるようなプロテクションは
かかっていない可能性が大という事で、
HDMI非搭載のプロジェクターや巨大モニターを持ってる人には朗報となるかもしれない。

しかし、メディアセンターの位置をAppleが狙っているなら、
大容量のHDDを搭載した小型+静音macを出さなければいけないはずなのに、
この時点で出さないという事は、再生専用の機器を12日に出すぞと言う事なのだろう。

  1. 有線/無線LAN内のiTunesサーバーを探す
  2. そのサーバーに入ってる全ての動画、音楽、写真のリストを作成。
  3. 再生専用機器をリモコンで操作する事により、全てのメディアにアクセス可能。
  4. インターフェースはFront Rowと同等。
  5. もちろんHDTV等に接続可能。光音声出力も備える。

これくらいの機器をリーズナブルな価格とApple Designで提供できれば、
Windowsユーザーも取り込む事ができ、iPod以来の大ヒットとなりうる。

そして、これを家庭に浸透させた後に、iPod VideoやiPod nano Videoを投入すれば、
iTunes Movie Storeでは、HDTV用とiPod用の動画を買った人には両方とも提供されれば、なお良し。)
少なくとも、映画の再生環境という部分でAppleは大きく食い込む事ができるだろう。


さて、9月12日が楽しみだ。