今更だが、MacBookについて


はっきり言って、今回のアップデートは最悪。
不満は、色々ありますが、決めてはMBPのノングレアオプションの廃止。
しかも
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1020/mobile428.htm
によると
「従来機でも液晶面の光沢仕上げが選択できたが、その際には低反射コートが施されていた。しかし新型機のガラス面には低反射コートは施されていない。」
・・・だそうです。


http://www.engadget.com/2008/10/21/macbook-and-macbook-pro-review/
この記事のMacBookの比較写真を見ても、かなり視認性が落ちてるのがわかります。


デザインも好みではないけれども、許容できる範囲なんですが、
このテカリ具合は、テキスト作業多い人には問題外でしょう・・・。
"Customers love it"という結論に至ったアンケートを取った担当者を、
Appleは即刻首にすべきでしょう。
(いったい、どういうアンケートを取ったら、そんな結果になるんだ?)
それとも、これはAppleの大衆への迎合を始めた、崩落の始まりを指し示しているのでしょうか?
(初代MacBook Proの紹介ページのデザイン辺りから、その雰囲気は感じられていましたが。)


多分、今までMacがある程度優秀だったのは、
gadgetの機能性とデザイン性のバランスにうるさいユーザーが主で、
そのフィードバックによって次の方針がある程度左右されたからだと思いますが、
(ジョブスの好みが最重要だと思いますが・・・)
bootcamp以来のユーザーの増加で、
そういう「通」の声がかき消されて来たのではないかと、危惧しています。


企業が、こういった初期のベースユーザの声を聞かなくなり始めた時、
その終焉は始まるような気がします。
まあ、ノングレアオプションの廃止の効果は、売り上げに顕著に出ると思うので、
遅くとも二年以内は戻ってくるとは思いますが・・・。


Firewireの廃止(MacBook)、Mini Display-Portの採用については、悪くない判断だと思います。
これから廃れて行きそうな規格はスパっと切る代わりに、新規格をサッと入れるのは、Appleらしい傾向です。
ただ、Firewire 800の次となる規格を早めに導入してほしいですね・・・。
Blue-rayは別に要らないと思いますが、もう光学ドライブをノートに載せる意味自体が薄れてるので、
(Dataのその場での受け渡しなら、USBドライブやネット経由でできるゆえ)
光学ドライブの代わりに、二つ目のHDD/SSDを搭載できるオプションが欲しい所。
(まあ、新モデルはSATAなので、自分で換装すればいいんですが・・・。)
http://www.ifixit.com/Guide/First-Look/Mac/MacBook-Pro-Unibody/Page-5


とまあ、こんな所です・・・。
戦略的には、新デザインのMacBookを$999にできなかったのは、ちょっと痛いですね。
旧デザインなら、新古品でもいいわけで、
新デザインなら$999でも買っていいという新規層(あるいはセカンドマシン層)をかなり逃してますね。
7月の決算の時に言っていた、「利益マージンのかなり薄い製品」ってのは一体なんだったんでしょう?